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ITと学位に関する誤解

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米国本部サイト: Get Into IT Without a Degree


getintoitwithoutadegree.jpgトップクラスのITキャリアであっても、その多くは大学の学位を必要としません。採用担当者は、学歴を問わず、仕事をこなすことができる人材を探しています。IT業界に踏み込むことは、思っている以上に簡単なのです。まずは、IT業界に関するいくつかの誤解を見てみましょう。

 
誤解:
● 業界参入には、コンピュータサイエンスの4年間の学位が必要
● エントリーレベルの技術サポートに就くには、関連する学位が必要
● ITの仕事で活躍するためのノウハウは、主に大学で教わる
● IT採用担当は、学歴を何よりも重視する

 
事実:
IndeedやMonsterのような求人サイトで、Web開発、サイバーセキュリティ、ソフトウェア開発、モバイルアプリ開発、ヘルプデスクサポートといったIT分野の情報を検索すると、応募条件の欄のある「高校修了資格またはGED(高卒認定)」といった記載傾向に気付くかもしれません。

IT分野の仕事の大半では、4年制さらには2年制の学位を必要とせず、求人情報がそれを証明しています。またほとんどの技術職では学位を問わず、認定資格や職歴を通じて自身の能力を証明することが可能です。採用担当者は、学位を持たないという理由で潜在的な希望者を排除することはありません。

 
学位を持たないITプロフェッショナルの雇用統計

● 米国労働統計局によると、米国のITワーカーの25%が、4年制大学およびそれ以上の学位を持ちません
● 人事マネージャを対象としたCompTIAの調査では、85%が採用時の学位要求の撤廃または緩和を支持しています 
(ソース:CompTIA Workforce and Learning Trends 2022)

 
応用可能なスキルを身につけましょう
ITの仕事は一人で作業することを好む数学の天才だけのものではありません。テクノロジー関連の仕事に関する固定観念は真実から外れていることが多く、あなたがすでに持っているスキルもITでは役立てることができます。

 
ITの仕事の大部分には高度な数学知識は必要ありません。必要なのは、成長のためのマインドセットと、自身含め他の人々がテクノロジーをより良く活用できるよう、新しいことを学ぶ姿勢です。

 
テクノロジーの仕事の大部分では、チームで働いたり、同僚と技術問題の解決策に取り組む、といった協業が必要となります。人との関わりを苦手とする場合、IT分野では苦労するかもしれません。

 
コミュニケーション、創造性、問題解決、細部への注意など、あなたがすでに持つスキルはすべてIT業界で有利になるものです。前述のように、IT分野のほとんどのキャリアでは、チームや同僚と協力して問題に取り組む必要性があり、応用可能なコミュニケーションスキルが違いを生むのです。

 
● 創造性はソフトウェアやウェブ開発において不可欠であり、新しい製品の開発や強化には優れたアイデアが期待されます。また、テクノロジー問題に対処できる革新的な方法を考案する際、創造性が役立ちます。

● 問題解決はテクノロジー業界では最も重要なスキルです。粘り強く解決策を見出すことができれば、この分野での活躍は間違いないでしょう。

● 細部への注意力は、コードの修正やサイバーセキュリティの脅威を特定する上で必要です。このスキルはITのあらゆる場面で役立つものとなります。

 
ITエキスパートからのアドバイス

私たちは、2人のITリーダーに話を聞き、IT雇用市場で優位に立つために必要なことを伺いました。

 
Segarra氏は、ドローンサービス会社ConnexiCoreのCEOです。Segarra氏は海軍に所属後、学位を持たずにIT業界に入り活躍している一人です。「たくさんリサーチをすることです。IT業界で成功している人たちに囲まれ、彼らの話を聞いてください。たくさんの情報がオンラインで入手できますし、独学で学ぶことも社会人のインターンシップに参画することもできます。何よりもポイントは、学びが得られる成功者に囲まれることです。」

 
Pound氏は、イギリスでITトレーニング会社を経営しています。「ITは急速なペースで成長し変化する業界です。それを受け入れ、学び、テクノロジーを活用して問題解決できる能力が、ITキャリアでの成功の秘訣です。私は40年のキャリアがあり、学位は持っていません。2つのビジネスを経営している他に、他企業のメンターとしての立場を確立しています。キャリアに取り組む姿勢が成功と失敗を分ける要因と信じています。」

 
仕事に就くために必要なもの

ここでは、学位を必要としない人気の高いITキャリアと、それぞれの業務をこなす上で必要なスキルを紹介します。

 
ウェブ/アプリ開発者

HTML、Python、Ruby、CSS、JavaScriptを理解し、言語を使用して魅力ある機能的なウェブ製品を作成できることを証明する必要があります。edXでは、ウェブアプリケーションとモバイルアプリケーションのコードを無料で学習することができます。edXでは、コーディングの主要コースの修了を証明することができる、少額の証明書プログラムも提供しています。また、数か月でウェブ開発者のノウハウを知ることができるコーディングのブートキャンプを検討することも良いでしょう。Codeacademy、MIT OpenCourseware、Khan Academyなどはウェブ開発者に必要なスキルを身につけるのに最適です。

 
ヘルプデスク技術者

企業環境における複雑なテクニカル問題の解決を支援し、そのための知識とスキルを持つことを証明する必要があります。ヘルプデスク技術者は、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークの問題のトラブルシューティングと解決にあたります。CompTIA A+認定資格は、エントリーレベルのヘルプデスクの業務をこなすために必要なスキルを評価します。認定資格試験に役立つオンライントレーニングやラーニングコンテンツが多数利用できます。CompTIA A+認定資格についてはこちらからご覧ください。

 
サイバーセキュリティスペシャリスト

ヘルプデスク、テクニカルサポート、またはネットワークでの業務経験を証明し、サイバーセキュリティトレーニングを修了しましょう。雇用主は多くの場合、CompTIA CySA+などのサイバーセキュリティ認定資格を保有するプロフェッショナルを優先します。ITビギナーであっても、最終的にサイバーセキュリティに関する仕事に就くことを考えている場合は、CompTIA A+CompTIA Network+CompTIA Security+から始めることをお勧めします。サイバーセキュリティの実務経験を数年積んだ後、CySA+を取得することでさらなるスキルが証明できます。

 
システム管理者

ソフトウェア、ハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーション、企業データに対するソリューションとサポートを提供し、ウイルスやマルウェアからの保護について理解する必要があります。CompTIA A+CompTIA Network+認定資格を取得することで、エントリーレベルのヘルプデスクに加え、システム管理者として必要な知識を得ることができます。

多くの採用担当者があなたの応用可能な専門的スキルに注目しています。全く異なる分野からのキャリアチェンジであっても、これまでの業務経験と業績は重要です。履歴書や応募書類には関連するスキルや実績を忘れずに追加しましょう。

 
テクニカルな学位の必要性について

少なくとも2年間のテクニカルな学位が必要とされるITキャリアを目指している場合は、パートタイムまたはフルタイムで大学に通うという選択肢もあります。柔軟性があり、かつ評判の良いオンラインプログラムが利用できます。それらのプログラムは、特定の時間のクラスにログオンしている必要がなく、非同期でコースワークを完了することもできます。すべてのコースワークや講義は24時間利用できるため、仕事のスケジュールにあわせて受けることが可能です。

これは、仕事を辞めずに転職の準備をする人には最適な選択肢でしょう。ですが、同時に費用のかかる選択肢であること、多くのITポジションは技術的な学位を必要としていないこともポイントです。

 
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